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腸内環境と慢性炎症|アッカーマンシア菌が注目される理由

「慢性炎症」という言葉が、健康の分野で注目を集めています。自覚のないまま体内で続く弱い炎症が、さまざまな不調の背景にあると考えられているからです。そして、この慢性炎症に腸内環境が深く関わっており、アッカーマンシア菌もそのカギを握る存在として研究されています。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の効果・効能を保証するものではありません。


慢性炎症とは

炎症と聞くと、ケガをしたときの腫れや痛みのような、急性の反応を思い浮かべるかもしれません。一方で「慢性炎症」は、自覚症状がほとんどないまま、体内で弱い炎症が長く続く状態を指します。

この慢性炎症は、生活習慣病をはじめ、さまざまな体の不調と関わることが指摘されており、近年「炎症のない状態を保つこと」が健康長寿の鍵のひとつとして注目されています。


腸が慢性炎症の起点になる仕組み

では、慢性炎症と腸内環境はどうつながっているのでしょうか。鍵となるのが「腸のバリア機能」と「LPS」という物質です。

腸内環境が乱れ、腸のバリア機能が弱まると、本来は腸内にとどまるべき物質が体内に漏れ出しやすくなります(いわゆるリーキーガットの状態)。

このとき問題になるのが、リポ多糖(LPS)という物質です。LPSは、特定の腸内細菌の細胞壁に含まれる成分で、血中に移行すると体内で炎症反応を引き起こす要因になります。腸のバリアが弱まってLPSが慢性的に血中へ漏れ続けると、全身で弱い炎症がくすぶり続ける——これが、腸を起点とした慢性炎症の一つの仕組みと考えられています。

そして、この慢性炎症は、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」を悪化させ、代謝の乱れにもつながると指摘されています。


アッカーマンシア菌が注目される理由

ここでアッカーマンシア菌が登場します。この菌は、腸の粘膜層(ムチン層)やタイトジャンクションといったバリア機能の維持に関わると考えられています。

腸のバリアがしっかり保たれていれば、LPSの血中への漏れ出しを抑えることが期待できます。つまり、アッカーマンシア菌が腸内に十分にいることは、LPSの移行を防ぎ、慢性炎症の連鎖を抑える観点から注目されているのです。

体型や代謝との関連でアッカーマンシア菌が話題になる背景にも、実はこの「炎症を抑える」という仕組みが関わっています。「痩せ菌」という呼び名の裏には、腸のバリアと炎症をめぐる、こうした奥深い研究があるのです。


まとめ

  • 慢性炎症は、自覚なく体内で続く弱い炎症で、さまざまな不調と関わるとされる
  • 腸のバリアが弱まるとLPSが血中に漏れ、慢性炎症の起点になりうる
  • 慢性炎症はインスリン抵抗性や代謝の乱れにもつながると指摘される
  • アッカーマンシア菌は、腸のバリアを支えLPSの移行を抑える観点から注目されている

腸内環境を整えることは、慢性炎症という見えにくい不調に向き合ううえでも、意味のある一歩です。

腸のバリア機能の詳しい仕組みは「[アッカーマンシア菌と「腸のバリア機能」|リーキーガットとの関係を解説]」、代謝との関係は「[アッカーマンシア菌とダイエットの関係]」もあわせてご覧ください。

※本記事は腸内細菌に関する公開された研究報告・専門機関の解説をもとに作成した一般的な情報提供であり、特定製品の効果・効能を示すものではありません。